私が初めてフルマラソンを完走したのは1996年の指宿菜の花マラソンでした。
本当はその2年前に初フルマラソンを完走する予定だったのですが、その前に初マラソンの練習にと出場した大会で激しく膝を痛め、しばらく走ることができなくなりました。
初めてのハーフマラソンを1時間50分で完走しましたが、故障によりその半年後にようやくランニングを再開し、出場したハーフマラソンは2時間40分。
その後病気入院によるブランクがあり、その1年後に再びハーフマラソンに復帰し、2時間30分で完走。
そして、最初にフルマラソンに向けた練習を始めてから2年後にようやくフルマラソンに挑戦することができました。
はじめて出場したフルマラソンは岐阜県で行われた「いびがわマラソン」でした。
まだ膝は故障したままで、膝の周りに厳重にテーピングをして出走しました。
当時のマラソン大会の制限時間は5時間というのが一般的で、途中に関門が設けられています。
初めてのフルマラソンは30キロ過ぎで関門の閉鎖時刻に間に合わず、リタイアとなりました。
今の状態では5時間以内でフルマラソンを走ることは難しいと思い、もっと制限時間の長い大会を探したところ、鹿児島県で行われる「いぶすき菜の花マラソン」が制限時間8時間であることを知りました。
そこで早速エントリーしました。
その翌年、1月初旬、大会出場のため、鹿児島に向かいました。
宿は大会があっせんしてくれた旅館で、6人くらいの部屋だったと思います。
そこで、マラソンを何度も走ったことのある先輩ランナーたちからランニングについてのアドバイスをもらい、翌日のレースに備えました。
その後、レース前に宿で他のランナーとの交流することが多くなりましたが、ランニングについての情報、実際に走っているランナーから得るのが最も正確で役に立ちます。
指宿菜の花マラソンがどんなレースだったかは、ほとんど記憶がありません。
終盤、膝が痛む足を引きずるように、完走を確信した喜びと共にゴールに向かっていた記憶はありますが、どこをどう走ったのか、覚えていません。
とにかく、5時間26分でゴールし、初めてフルマラソンを完走したことだけは確かです。
とにもかくにも一度完走したという実績を作ることができたことで何が何でも完走しなければという自分に対するプレッシャーがなくなり、どんどん走ることが楽しくなっていきました。